どんどん上がり続ける電気代。
2023年2月からは政府の電気代補助がありますが、節約のために賢く考えて電力プランを考える必要がありそうです。
前回のブログ「2022年1年間の電気代を公開」の読者さんから、関西電力のプランを従量電灯Aに変更したら電気代が安くなる、との情報提供をいただきました。
今回の記事で具体的に検証してみようと思います。
読者さんからのメッセージの抜粋
燃料費調整額が高騰して困っておられるようですが、オール電化ではない関西電力の一般的なプラン、従量電灯Aに戻せば、燃料費調整額は上限の2.24円になります。
今のプランより1kwhあたり8円くらい安くなりますよ。
ぜひブログにとりあげてくれませんか?

情報提供、ありがたいよね。読者さんからの感想、うれしい!!



我が家は現在関西電力のオール電化プランだよ。これを一般的なプランの従量電灯Aにしたら安くなるのか?



さあ、検証してみよう!!
この記事が役に立つ方
- 電気代の高騰が気になっている方
- 関西電力を契約されている方
- 関西電力の料金プランを知りたい方
- オール電化住宅の方
- 安いプランで電気の契約をしたいと思っている方


電気代はどうやって計算するの?
まずは基礎知識!!電気代は、以下の4つの料金を合計して計算します。
- 基本料金
- 電力量料金
- 燃料調整費
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金





電気代はどうやって計算するのか、知ってる人もおさらいだよ。
基本料金
基本料金とは、電力会社がプランごとに設定した固定金額で、たとえ電気を使わなくても基本料金は発生します。
たとえば、関西電力のはぴeタイムRの基本料金は、10kWまでの使用で2,200円です。10kW以上使うと、基本料金に上乗せされて従量料金が発生します。
電力量料金
電力量料金とは、使った電力量に応じて発生する料金のことです。たとえば、はぴeタイムR契約で100kW電気を使うと、
10kWまでの基本料金(2,200円) + 90kW(100kW-10kW)×電力量料金単価 の電気代がかかります。
電力量料金の単価は契約プランで異なります。例えば「はぴeタイムR」では時間帯によって料金単価が変わります。



オール電化プランは深夜の電気代が安いんだよね


燃料調整費
火力発電に使う化石燃料(石油・石炭・液化天然ガス)の値段は、為替や社会情勢によって変化します。
化石燃料の価格の変動を電気料金に反映させるのが燃料調整費です。
2022年はウクライナ情勢や円安で燃料調整費が大きく上がりました。
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
燃料調整費 | 1.20 | 2.09 | 2.72 | 3.02 | 3.27 | 3.42 | 4.13 | 4.90 | 6.14 | 7.47 | 8.71 | 10.15 |
2022年12月では、電気を1kW買うと10.15円の燃料調整費がかかります。



グラフで推移見ると燃料調整費上がりすぎ~
再生可能エネルギー発電促進賦課金
太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー普及のため、発電した電力は通常より高い単価で電力会社が買い取ります。
電力会社が高く買い取った費用の一部を、電気を買ってる国民みんなに負担してもらっています。これが再エネ賦課金です。
2023年2月現在、電気を1kW買うと3.45円の再エネ賦課金がかかります。



温室効果ガス削減のために再エネを普及させようとしてるんだね。



再エネで発電した電力を相場より高く買い取って、みんなに負担してもらってるんだよ。



我が家は太陽光発電つけててメリット受けてるけど、つけてない方からしたら、、、だよね。
はぴeタイムRと従量電灯Aの特徴と違い
関西電力の代表的な2つのプランの特徴を比較します。
はぴeタイムRについて
はぴeタイムRは関西電力のオール電化用の電力プランです。
メリットは深夜電力(23時~翌7時)の電気代が安いことです。エコキュートを使って深夜にお湯を沸かします。
デメリットは、昼間の電気代が高いことです。





でも、最近は燃料調整費の高騰で深夜電力も高くなってきたよね。



実は・・・今年の1月からは深夜電力を使わず昼間の太陽光発電で、エコキュートを動かすようにしたんだよね!
従量電灯Aについて
従量電灯Aは関西電力の一般家庭用の標準的な電気料金プランです。
はぴeタイムRとの違いは24時間同一の料金設定。深夜電力でお湯を沸かさない、ガス併用住宅で契約されてる方が多いです。


オール電化 はぴeタイムRと従量電灯Aで電気代逆転現象が起きた
従量電灯Aは燃料調整費の上限が2.24円
関西電力の場合、オール電化プランのはぴeタイムRは、燃料調整費は下の図のとおり値上がりを続けました。
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
燃料調整費 | 1.20 | 2.09 | 2.72 | 3.02 | 3.27 | 3.42 | 4.13 | 4.90 | 6.14 | 7.47 | 8.71 | 10.15 |
一方、従量電灯Aは電気特定小売供給約款を適用しているため、燃料調整費の上限は2.24円であり、それ以上値上がりすることはありません。



電気特定小売供給約款、難しくてよくわからない。



はぴeタイムRは燃料調整費が10.15円まで上がったけど、従量電灯Aは値上げが2.24円で頭打ちする、ってことだよ。
2022年12月の電気料金単価、電力量料金+再エネ賦課金+燃料調整費を足し合わせると↓のようになりました。





明らかにはぴeタイムRの方が高い気がするぞ。
次の項では実際にシミュレーションしてみるよ。
2023年1月の電気代でシミュレーションしてみた
2023年1月の電気代、我が家は「はぴeタイムR」の契約で支払いました。
仮に従量電灯Aなら電気代がどうなるか、Excelで計算式を作ってシミュレーションしてみました。





あれあれ~従量電灯Aの方が2,786円も安い!!



情報提供してくれた読者さんの言うとおりだね、すごい!!
関西電力に電話して聞いてみた
シミュレーションの結果従量電灯Aの方が安くなりそう。とはいえ、金額のことだし、きちんとおおもとに聞いてみないと!!
こりんままが関西電力コールセンターに電話して色々聞いてみました。



まるももさんが仰るとおり、従量電灯Aの方が安くなりますね。
通常はオール電化のお客様には「はぴeタイムR」をご契約いただいてますが、従量電灯Aでご契約いただくこともできます。



何か注意点はありますか?



従量電灯Aでご契約いただいたら、原則は1年間はプランを変更できないのですが、燃料調整費の変動が大きいため、再びはぴeタイムRに戻すのも1回なら対応可能です。
今後燃料調整費が下がったり、従量電灯Aの調整費の上限撤廃などありましたら、その際はまたご連絡ください。



なるほど、、、とりあえずいったん電話切ってぽんぱぱと相談しよう。



翌日パパとママが相談して、関電に再び電話、プランを変更することにしました。
浮いた電気代でももちゃんにおやつを買ってね!!
まとめ
私たちはオール電化プラン以外考えてなかったので、電力会社変えることは考えても関西電力の契約プラン変える発想はありませんでした。
情報提供いただいたとおり、燃料調整費が高騰してる時期では従量電灯Aの方が電気代が安くなりそうです。
読者の方、情報提供ありがとうございました。



はじめて読者さんからの情報提供をもとにブログを書いてみました。



こりんまま、嬉しそう。これからもブログの感想をどんどん伝えてあげてくださいね!!
電気とガスの比較サイト、エネチェンジへのリンクはこちら↓

